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日本の葬儀で水葬は可能なのか

水葬は葬儀の方法としてはポピュラーなもののひとつです。戦争を取り扱った映画、特に海軍が登場する映画などでは兵士が涙を流しながら、帰らぬ人になった仲間の入った棺を海に沈めるというようなシーンが描かれることもあります。海をこよなく愛する人などはこの水葬という形を望むこともあるのですが、ではこれは日本では可能なのかというと、実際のところはかなり難しいと言わざるを得ません。というのも日本国内の葬儀は衛生などに配慮した法律が定められており、そうした中で海中に遺体の入った棺を鎮めるということになると、死体遺棄罪に該当してしまうのです。

ただ絶対に、どのようなケースでも行えないのかと言われるとそうではありません。一部の例外となっているのが、船での航海中に乗務員や乗客が死去した場合です。世界には船内に遺体を乗せたままだと入港できない港などもあり、そうした状況で遺体を船の中に乗せておくことは不可能です。そうなるとどうにかして遺体を処理しなくてはならないということになりますから、例外的に水葬による葬儀を認めているのです。

医師が同乗しているのであれば死亡診断書を作成すること、死亡したことを証明するために写真の撮影や遺髪の確保を行うこと、伝染病で死去した場合は遺体から感染が広まらないように消毒処理を施すことなどが求められるため、意図的に行うことはでき無いということには注意が必要ですが、絶対に認められないわけではないのです。もしどうしても海に遺体を葬ってほしいというような場合には、散骨などの方法で妥協をすることが必要でしょう。

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